鹿ヶ壺

兵庫県宍粟市


 甌穴とは、岩のくぼみに小石がはまり、水の流れで回転し、岩を削ってできた穴です。写真では分かりませんが、鹿が寝ている姿から名付けられた「鹿ヶ壺」は、本当に大きな鹿がはいるくらいの大きさです。「底無し壺」は、直径こそ小さい者の、なんと深さが6メートルあるとか。水の力、恐るべし。近くにまだまだ知らない名所がたくさんあるものですね。そんなに期待せずに行ったのですが、ここは一見の価値ありです。

鹿ヶ壺
底無し壺


 林田川の源流鹿ヶ壺は、雪彦峰山県立自然公園内にあり、滝の流れは二十度から九十度の階段状の急斜面を水が上流から運んだ石や砂とともに流れ落ち、階段面において旋回し、数十万年の長い歳月に岩盤、川床をえぐり、岩質は石英粗面岩のかたい岩石であるが削り磨いて、大小数十個の甌穴をつくり、これらの甌穴に鹿ヶ壺、底無し等その形状にちなんで古くから名前が言い伝えられています。最大の甌穴が鹿ヶ壺であり、鹿が寝ている姿に似ており、鹿ヶ壺と名付けられ全体の代名詞となっております。底無し壺はその深さ約6メートルあり、まったく底が見えないところから名前がつけられこれらすべて一枚岩で出来ており、甌穴の大きさ、またその数においても全国的にもめずらしいと言われております。

(説明看板より)


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