幻の鍾乳洞(下帝釈)

(広島県神石高原町)


幻の鍾乳洞

 帝釈川をせき止められて作られた神龍湖のダムより下流を、下帝釈といいます。秘境中の秘境で、まだ開発されていないため、軽い気持ちと装備では決して行かないでください。
 幻の鍾乳洞は、永年存在が忘れられていましたが、1992年に入り口が再発見されました。入り口より約70メートルのところで水没していたものを、「永野を考える会」のメンバーが水を排水し、土砂を取り除く作業を2年間続け、1994年に新たな鍾乳洞に到達したそうです。現在は総延長約740メートルが確認され、広島県では一番長い鍾乳洞とされています。
 世界で2例しか確認されていないカルサイトテーブルと呼ばれる二次生成物のほか、針状結晶や珍しいヘリクタイトなどもあります。入口はカギがかかっているので、無断で入ることはできません。

 現在、幻の鍾乳洞は「ながの村」のほうで管理されており、一日(グループ単位)8千円でガイドしてもらえます(要予約)。ながの村は、廃校を利用した宿泊施設で、庭には鍾乳洞の模型も作られています。展示室には、幻の鍾乳洞を開発している写真や、帝釈峡の生物が展示されています。ここで受付をすませ、車で移動してから、いよいよ鍾乳洞探索です。

ながの村
廃校を利用した宿泊施設。
幻の鍾乳洞の手作り模型。
幻の鍾乳洞
この看板から先が大変。
一旦河原まで下ります!!
浸食された石灰岩。
今度は上り。
入口。カギがかかってます。
内部の様子。
成長中の二次生成物。
真っ白な石筍。
圧倒されます。
こんな所を上ったり下りたり。
これがカルサイトテーブル。
この先は・・・?

洞窟遺跡

 縄文時代、弥生時代の原始人は、石灰岩の岩陰や洞窟を住居に利用していました。帝釈峡周辺には、そんな遺跡があちこちにあります。現在も調査、発掘が続けられています。

帝釈観音堂洞窟遺跡。
大風呂洞窟遺跡。

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